T前山の山麓に広がるレジャーランド「ジョイランドT前」全盛期には80種1000頭の動物を飼育した「北海道野生動物公園」を備え、ゴールデンウィークにはヒーローショーや歌手のコンサートも行っていました。営業中は道央の観光スポットの一つだったはず。しかし廃業後、その噂を耳にすることは無く、現在、敷地には取り壊された建物の一部だけがぽつんと残されています。廃業は昭和62年。まだ20年も経っていない状態で、この記憶の風化の進度は何だろう?疑問を抱えて当時の新聞記事を追っていくうち、関わっていた者たちの、「忘れたい」という総意が働いているかのように思えてきました。
ここでは、「ジョイランドT前」のメインの施設「北海道野生動物公園」に焦点を絞り、当時の新聞記事を抜粋、まとめて掲載しました。
※本文で引用している新聞記事は、特に記載がない限り北海道新聞が出典です。
「広大な園内には、白熊牧場やライオン・ミニ・サファリはじめ、チビッ子たちの楽しい乗り物やゲームセンター、そして、ホテルや貸し別荘など、さまざまなレジャー施設がいっぱい。恵まれた大自然の中で新しい対応の人間回復の広場をめざす、一大レジャーランドです。」(パンフレットから)