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7.Sタイガーパーク、アムールトラ管理ずさん


世界に500頭 絶滅危惧種なのに… アムールトラ管理ずさん 頭数報告食い違う 上川支庁に12年間も放置(平成11年5月)

ジョイランドT前から舞台を移し、美瑛町Sタイガーパークで起きた事件。


アムールトラ飼育の実体が外部には不明になっている北海道Sタイガーパーク=上川館内美瑛町
絶滅の危機から世界的に保護が求められているアムールトラをめぐり、「世界最多の飼育数」としてきた上川管内美瑛町(中略)の「北海道Sタイガーパーク」(A沢Y哉社長)で、国外への報告数と道に対する申告数が大きく食い違い、飼育の実態も不明であることが19日までに北海道新聞社の取材で分かった。ずさんな管理によって、希少な純血種が失われている恐れもある。


アムールトラは国際保護連合のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されており、日本でも「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で国際希少種とされています。
ちなみに、「シベリアタイガー」はアムールトラの別名で同じ動物を指しています。

具体的には、ドイツのライプチヒ動物園で世界中のアムールトラの個体の血統を管理しているそうです。
Sタイガーパークでは、このライプチヒ動物園に、97年末の飼育数を単独施設として世界最多の47頭と報告していますが、管轄している上川支庁では95年から97年までの3年間、いずれも飼育数を29頭と道に報告していました。
この差が北海道新聞社の取材で判明したんですね。

上川支庁は、Sタイガーパークに聞いたのではなく、美瑛町に紹介した結果だといい、美瑛町は「社長の申告に基づいた数字で、実態確認はしていない」と答えています。

さらに、この記事にはA沢社長の談話が載っていますが、「現在の飼育頭数は9頭だ。年を取って死んだものや、ロシアやイギリスに送ったもの、生まれたトラについて環境庁に登録していないし、認可も得ていない」とのこと。

47頭、または29頭と報告していたトラが、9頭???
Sタイガーパークは、開業後サファリ式の動物展示で観光客を集めていましたが、この数年は休業していたそうです。

この報道がなされた4日後、9日後には上川支庁の立ち入り検査が入ります。


おりの前で、A沢社長(奥)から飼育実体の報告を受ける上川支庁職員
「同パークは今回の検査で、昨年三月現在の飼育数は11頭と話している。もともと何頭いたのか分からない」
「アムール虎自然放養飼場」の看板のある施設の周辺には、トラのえさとなったと思われる全長1メートルを超えるほ乳類の骨約10頭分があちこちに散乱。飼育舎からは時折、トラとみられる動物のうなり声が辺りに低く響き独特のにおいが漂っていた」


なんとも不穏な空気をうかがわせる記事…。
そして、更なる調査で衝撃的な事実が判明します。


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