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8.Sタイガーパーク 毛皮、はく製の販売計画


毛皮、はく製の販売計画 パンフ作り「コート5千万円…」商談は成立せず?(平成11年5月)

Sタイガーパークでは、アムールトラの頭数が届出と食い違っているばかりか、トラをコートやはく製として販売しようとしていた疑いが浮かび上がりました。

北海道Sタイガーパークが作っていた、毛皮などの販売パンフレット(コピー) パンフレットは二つ折りで、表紙には「SIBERIAN TIGER FUR(シベリアトラ=アムールトラの別名=の毛皮)」と英語で大きく表示。内側では「王者が持つ毛皮“北方の幻の虎(とら)”」とうたった上で、じゅうたんやはく製、コート類などの価格を記載している。内容は、コートの男性用が3000万円〜5000万円。女性用が2000万円〜3000万円。じゅうたん・装飾用毛皮では雄が最高で一枚1500万円、また、はく製(台付き)では雄一頭が1500万円〜2000万円と、いずれも驚くほどの高額。アムールトラの希少価値を十分に意識した価格設定になっている。
アムールトラは、日本では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で個体を販売・譲渡する場合、環境庁へ登録が必要で、許可のない譲渡が禁じられている。毛皮などを用いた加工品の譲渡や販売も1994年の同法改正で禁じられている。
パンフレットは、トラの皮や製品の輸入販売を禁じたワシントン条約を日本が批准(1980年)したことを紹介する一方、同パークの場合は国内で繁殖させたものなので同条約には違反しないとPRしている。

A沢社長は取材に対し「パンフレットはずいぶん前に来場者向けにパーク内に置いたもの。注文は一件もなく、販売実績はない」と説明し、「個人などに毛皮を譲り渡したことはある」と話している。
パンフレットが作成された時期は不明で、同パークが事実上休止しているため、現在は使用されていない。

道危険動物飼育規制条例に基づき、同パークを管理する立場の上川支庁にもこのパンフレットのコピーが保存されていたが、環境庁と連絡するなど何らかの対応を取った形跡はなく、担当の環境生活課は、「書庫にあっただけで、いつの資料か分からない」と話している。環境庁も「販売や譲渡に必要な登録や許可の申請はこれまで同パークからはない」とだけ話している。



更に、毛皮だけではなく、トラの骨を漢方薬として販売する計画もあったと判明しました。



現在も残るSタイガーパークの跡地を敷地外から眺めてみると…



北方の王者 純血のアムール虎(シベリア虎)の飼育頭数世界一を誇るアムール虎自然繁殖場。
世界最大の虎牧場 北海道Sタイガーパーク
不老長寿・桃源の仙境・若さと健康と人生の幸せの源を作る。
高令化社会のオアシス!
中国古来の若返りの仙薬
漢薬の三宝「虎骨参茸」の生薬生産と薬用動植物苑 虎参茸苑


こんなに堂々と、漢方薬の宣伝が掲示されています。

更に更に、現在残っているトラが、近親間で交配を繰り返した結果、体が小さく、尻尾が短い奇形の個体ばかりと判明します。

園内でのトラの扱いが、どんなに酷かったのか…。

これらの状況を受けて、Sタイガーパークに道警の捜査が入ります。


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