昭和10年、小樽郊外の海岸に巨大な料亭と遊園地があった事を 知っている人はどのくらいいるんだろう。 「小樽楽都」という雑誌でオタモイ竜宮閣の存在を知ってから、 ずっと行ってやると思っていた。 覚えている限り、免許を取って初めて自分で企画したドライブが この場所だった。 車で急な道を下り、崖の中腹に建つ竜宮への門を見上げた。 本当に異世界の入り口のようだった。 地元の周辺にも自分の知らない光景が沢山あるんだと気付いた。 思えば、この時に廃墟好きの芽が生まれたのかもしれない。 竜宮閣は昭和27年に炎上してしまい、現在は礎石部分と門だけが残っています。 海水浴場にもなっており、夏はキャンプをする人もちらほらと。 訪れて、興味を持ったなら小樽市博物館に寄ってみてください。 そこでは在りし日のオタモイ竜宮閣の写真や絵葉書が検索でき、 印刷して持ち帰ることができます。 2002年8月、2004年5月探訪
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