緑の中に点々と残るコンクリートの遺構たち。 車の窓から見た風景は、どこかの遺跡のようでした。 車から降りて建物に近づく途中、足元に小川とも呼べないような小さな水の流れが出来ていて、 その中に独特のぬめりを放つ黒い石が転がっているのを見つけました。 手に取ると木片のように軽い。石炭の小さな塊でした。 廃墟に入った時に感じる、しんとした空気はここにはありません。 ぽっかりと明るくて、風に吹かれるのが心地良い場所。 休日にお弁当を食べるのにはちょっと似合いませんが、 時々思い立った時に立ち寄って、ぼんやり時間を過ごしたいような、そんな気分になれる所です。 2002年11月、2004年8月探訪
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